【特別企画:インタビュー】グローバル株式の投資機会を切り開く

【特別企画:インタビュー】グローバル株式の投資機会を切り開く

23-02-2016 | インタビュー

先頃行われたオンラインセミナーにおいて、ロベコ・ボストン・パートナーズ・グローバル・プレミアム株式戦略のポートフォリオ・マネジャーであるクリス・ハートは、バリューとグロースの観点からどのようにグローバル株式の投資機会を発掘しているか、その方法について語りました。

  • Chris Hart
    Chris
    Hart
    Manager Robeco Global Premium Equities Fund

要旨:

  • 当戦略は、「3つの輪」アプローチによって優良な銘柄を発掘
  • 銘柄選択のポイントは、バリュー、モメンタム、およびファンダメンタルズ
  • 企業は株主還元のためにも資本を活用するべき

「安く買って、高く売れ」は、広く浸透した投資の鉄則です。しかしながら、バリュエーションを正しく理解しないと、投資の失敗につながる可能性があります。グローバル・プレミアム株式戦略は、2004年12月の運用開始以来、認識されずに放置された、または気づかれないまま行き過ぎたバリュエーションを見極める能力において定評を得てきました。

実際、当戦略は一貫してMSCI World指数のパフォーマンスを上回っており、どの評価機関からも高い格付けを得ています。2014年には、欧州でモーニングスター社から9つもの賞を受賞した唯一の株式ファンドとなりました。この成功を支えているのは、「3つの輪」という哲学です。3つの輪とは、バリュエーション、事業ファンダメンタルズ、および業績モメンタムを指します。

クリス・ハートは、2008年に当戦略の運用を引き継いだ際に、前ポートフォリオ・マネジャーが順守してきた制約を取り払い、地域、時価総額、セクターにとらわれることなく、3つの輪の哲学に適合する銘柄を発掘することに重点を置くようになりました。ハートは、この3つの特性を融合することが一貫したリターン特性につながると語っています。

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銘柄選択のための3つの質問

「我々は、企業を評価する際、3つの質問を問いかけます。バリュエーションは割安か、力強い業績モメンタムがあるか、高水準の営業資産営業利益率を達成しているか、という3点です。バリュエーションの観点からの精査が最初の関門となるものであり、3つの中で最も重視する特性です。株価水準が企業の真の価値を反映していない銘柄の発掘に努めています。」とハートは述べています。

次に考慮すべき重要な点は、業績モメンタムです。簡単に言うと、業績が上向きなのか、横ばいなのか、下向きなのか、という点です。ハートは、投資哲学のうちのこの特性により、バリュー・トラップ、つまり、割安で良いビジネスに見えるけれども値上がりする要素がない銘柄への投資を回避できると語っています。「業績が毎四半期好調に推移し、我々が設定した目標株価の到達に向けた成長のカタリストを明確に確認できる銘柄を求めています。もし組み入れ銘柄の株価が半分になったら、失った元本を取り戻すのに100%のリターンが必要になるからです。我々が求めているのはそれが可能な銘柄であり、そうでなければポートフォリオに組み入れられることはありません。」

「持続可能なキャッシュフローがあることも重要な要素です。同時に、その資金をどう使うかも重要です。」ハートは、資本を、自社株買い・増配などの株主還元や、自力もしくは買収による企業成長のために使うような銘柄を選好しています。

銘柄選択に制約なし

当戦略のポートフォリオは、分散を確保するため、通常およそ100銘柄程度で構築されます。投資対象銘柄に、セクター・産業・地域・国による制約はありません。時価総額にはいくつかの条件が課されていますが、この点に関しても柔軟性が許容されています。

「時価総額にして10億米ドル以上の銘柄が、流動性の観点から、当戦略における真のスイート・スポットといえますが、数億米ドル程度の小型株でも投資対象になり得ます。」とハートは説明しています。また、当戦略の運用において、いかなる種類のトップダウン的な判断も加味されないことを強調しています。銘柄選択プロセスは完全なボトムアップであり、制約はありません。当戦略の唯一の使命は、過小評価された優良銘柄を発掘・購入し、適正な市場価格に到達した時点を見極めて売却することです。

真に公正な判断に基づいて銘柄選択が行われていることは、地域別資産配分比率の推移に表れています。運用開始以来、米国への配分は40%から61%、欧州は12%から40%、英国は8%から22%の範囲で推移しています。これらの比率は、しばしばMSCI World指数の配分比率から乖離しています。|

「押し寄せる量的緩和(QE)の波にすべてのボートが乗るものと期待されていましたが、現実にはそうなりませんでした。」

欧州大陸に対して投資家の関心が高まっているのとは対照的に、現在のところ、ハートは、欧州における投資機会は限定的と見ています。イタリアやスペインは緩やかに回復しているかもしれませんが、当戦略は国別の判断は行わず、銘柄選択のみを行います。「欧州の大型株は適正価格に達していると思われますが、中小型株には投資妙味があります。現在、資本の還元を継続的に行っている保険業界にエクスポージャーを持っています。」とハートは述べています。|

「押し寄せる量的緩和(QE)の波にすべてのボートが乗るものと期待されていましたが、現実にはそうなりませんでした。最近行われた追加緩和は、政策が期待通りに機能していないことを示唆しています。個別株レベルでは株価の改善が見られるものもありますが、市場全体としてはほとんど改善が見られません。」こうした状況下、世界中を見渡すと、少なくとも当面は立入禁止の地域があります。例えば、ロシア株は、「3つの輪」の観点で見ると、今のところ投資には適していません。

逆張り、それとも、その逆?

ポートフォリオは3つの輪のアプローチに基づいて構築されますが、構成銘柄を見て意外に思われる方がいるかもしれません。例えば、アップル株は当戦略の最大保有銘柄の1つですが、割安な銘柄だけに投資するというハートの哲学と矛盾しているように見えるかもしれません。これに対し、ハートは、「3つの輪を組み合わせると、アップル株は適正株価が付いていない銘柄の典型例であることが分かります。同社のファンダメンタルズは堅固です。利益率は安定的に伸びており、フリー・キャッシュフローも十分な水準です。さらに、成長率は1桁台後半から2桁台前半で推移しています。」と説明しています。

「同社の良好なフリー・キャッシュフローおよび成長率は市場に十分織り込まれておらず、同社のバリュエーションとファンダメンタルズの間に乖離が見られます。」現在は、アップル株が目標株価に到達する時期を慎重に見極めています。

「人気のないセクターでは、経営の優れた多くの企業が大まかにしか評価されていないということがしばしばあります。」

最近売却した銘柄の一例として、ハートは日本の業務用厨房機器メーカーであるホシザキ電機を挙げています。ハートは、「ホシザキ電機株は2014年第4四半期に購入し、ポートフォリオでも多めの配分比率を占める銘柄となりました。その後、同社株は非常に堅調なパフォーマンスを示し、2015年の第3四半期に適正価格に達した時点で売却しました。」と述べています。ポートフォリオをセクター別に見ると、逆張りの投資行動により大きなリターンの達成を可能にする当戦略の強みが分かります。|

当戦略とMSCI World指数のリターンをセクター別に比較してみると、大きな違いが見られます。ハートは、「これは、適正な株価が付いていないことからもたらされる顕著な特徴です。人気のないセクターでは、経営が優れた多くの企業が大まかにしか評価されていないということが、しばしばあります。そこには、我々が求めるバリュエーションの食い違いが生まれます。」と述べています。当戦略は2015年の12月末時点で、運用資産総額が33億ドルに達し、市場環境が変動する中で、過去5年間にわたってベンチマークを一貫してアウトパフォームしています。

重要事項

当資料は情報提供を目的として、Robeco Institutional Asset Management B.V.が作成した英文資料、もしくはその英文資料をロベコ・ジャパン株式会社が翻訳したものです。資料中の個別の金融商品の売買の勧誘や推奨等を目的とするものではありません。記載された情報は十分信頼できるものであると考えておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。意見や見通しはあくまで作成日における弊社の判断に基づくものであり、今後予告なしに変更されることがあります。運用状況、市場動向、意見等は、過去の一時点あるいは過去の一定期間についてのものであり、過去の実績は将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。また、記載された投資方針・戦略等は全ての投資家の皆様に適合するとは限りません。当資料は法律、税務、会計面での助言の提供を意図するものではありません。

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