Robeco, The Investments Engineers
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27-03-2023 · インサイト

サステナビリティの定量化:データ

サステナビリティについて語る人は数多くいますが、ロベコは実際の数字で示します。ロベコの科学的アプローチは、感情ではなく、確たる事実に基づいています。ロベコの冊子「サステナビリティの定量化」には、ロベコの専門家たちのストーリーと共に、注目に値するグラフや図表を掲載しています。ここでは、その主な見どころをご紹介します。

まず重要なのは、統合と啓発活動です。ロベコは運用資産総額の約96%で、投資プロセスに環境、社会、ガバナンス(ESG)要因を統合しています。そのうち22%は、特定のサステナビリティ目標を設定している運用戦略に分類されます。

2022年にはお客様とのミーティングを約400件行い、そのうち半分以上が知識共有を目的とするものでした。600のステークホルダーに、ロベコのサステナブル投資(SI)オープンアクセス・イニシアティブへのアクセスを提供しており、同イニシアティブを通じて、持続可能な開発目標(SDGs)に対する企業の貢献を測定するSDG評価フレームワークのデータを公開しています。

気候変動への取り組み

気候変動の抑制は、投資とアクティブオーナーシップ双方の分野において、ロベコの活動の重要要素となっています。ロベコの段階別評価(信号)システムでは、高排出企業250社について、脱炭素化への取り組みを評価・追跡しています。全体の27%の企業が頑強な移行戦略を有する一方、52%は十分な対応を行っていません。ロベコは20%以上の企業に対してエンゲージメントを行い、気候対応のための移行計画案の65%に反対票を投じています。

カスタマイズ型の株式やクレジット戦略、通常の新興国市場ポートフォリオ等において、SDGs達成を追求することが可能となっています。ロベコのSDG評価フレームワークの対象となる11,948社のうち、21%がポジティブ・高、12%が中立、8%がネガティブ・高のスコアを付与されています。また、ロベコのコア新興国市場株式戦略の保有銘柄のうち、約38%がエンゲージメントの対象となっています。

国や企業のサステナビリティ関連スコアは?

持続可能な開発目標(SDGs)に対する企業の貢献度や、ESG基準に基づく各国のランキングを検索してみましょう。

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やさしい企業は報われる

従業員への待遇は、生産性に大きな違いをもたらします。しかし、こうした主観的な事柄を測定するにはどうすればよいでしょうか。ロベコは、16種類ものオルタナティブデータ、6種類の自然言語処理アルゴリズム、200テラバイトのデータ(DVD 4万枚分)を使用し、コンピュータ処理装置(CPU)にして1時間あたり3万5000台分の演算処理を行っています。膨大な作業です。

マルチアセット運用はあらゆる運用スタイルから最善なものを選択する戦略ですが、ロベコは株式、債券、国債、オルタナティブの中からかなり厳しく選別します。投資先企業の半分以上はサステナブル投資の定義に当てはまること、国債はカントリー・サステナビリティ・ランキングのスコアが1~10(10が最良)のうち6以上であること、ポートフォリオのカーボン・フットプリントはインデックスより低いことなどが条件となります。

生物多様性の保全

生物多様性保全の必要性も忘れてはいけません。世界の経済的価値創出のうち44兆米ドルが自然に依存していることを考えれば、経済的必要性と言えます。ロベコが新たに設定した生物多様性株式戦略では、資産の3分の1を淡水ネットワークに、もう3分の1をトレーサブル製品に投資しています。これは、絶滅の危機に瀕している37,400種の生物種を保護するための喫緊の必要性なのです。

最後に、ロベコ自身に関する統計をお伝えします。ロベコは、世界の資産運用会社77社を対象にシェアアクション(ShareAction、英国を拠点とする調査機関)が行った2023年の調査で唯一AA評価を受け、サステナブル投資のトップ企業となりました。こうした評価の背景には、ESGを統合した運用資産総額1,953億ユーロ、エンゲージメント件数270件、そのテーマ数は26件で対象資産総額は3,890億ユーロ、議決権行使対象資産総額1,540億ユーロといった、確固たる数字による裏付けがあるのです。

本記事は、「サステナビリティの定量化(Quantifying sustainability)」のデータ掲載ページからの抜粋をまとめたものです

重要事項

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