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揺るぎない道筋を進む:気候・自然移行ロードマップを更新

ロベコは、「気候・自然移行計画2025~2030」を発表しました。本計画書では、お客様が気候目標を達成しながら卓越した投資リターンを追求するため、どう支援していくかを詳述しています。

執筆者

    Chief Investment Officer
    気候ストラテジスト

まとめ

  1. 2021年の初版を更新し、実体経済における移行重視の姿勢を強化
  2. ポートフォリオの脱炭素化と気候目標を掲げる資産の拡大を推進
  3. 新たなロードマップでは、気候関連スチュワードシップ活動に自然への取り組みを統合

ロベコでは、2021年に発表した「低炭素社会への移行を導くために」と題するロードマップ初版を更新し、「揺るぎない道筋を進む:科学的根拠に導かれ、お客様の利益を礎に」と題した16ページの冊子を公開しました。過去4年間に得た教訓を基盤に、ネットゼロを巡る世界情勢が変化する中で、次のステージに向けてどのようにアプローチを革新していくのか詳しく解説しています。

新たな地政学的現実

最高投資責任者兼エグゼクティブ・コミッティのメンバーであるAnton Eserは、新ロードマップの序文で次のように述べています。「新たな地政学的情勢に直面し、アプローチの再調整、革新、細分化が求められています。」

「ロベコは投資エンジニアとして、目の前の潮流だけでなく科学的事実にも目を向けます。科学的事実は変わっておらず、したがってロベコは進むべき方向性に対して揺るぎない信念を持ち続けています。」

「経済的、環境的、社会的な資産の保全こそが健全な経済と長期的価値創造の前提条件であるというロベコのビジョンは変わりません。気候変動と自然喪失に伴うリスクと機会に取り組むことは、お客様および投資パフォーマンスの長期的利益につながるのです。したがって、ロベコは揺るぎない道筋を進みます。」

2025~2030年における3つの柱

ロードマップでは、政府の取り組みが後退し、地域差が拡大する現状を踏まえつつ、低炭素移行への投資を重視する方針を明確にしています。ロードマップは3つの柱と6つの主要アクションから構成されています。

3つの柱、6つの主要アクション

2024年末までに、排出量スコープ1と2を対象とした当初の炭素測定基準に基づくポートフォリオの脱炭素化比率は56%を達成しました。スコープ3上流の排出量を含めた場合の脱炭素化比率は44%でした。いずれも、当初の2025年目標を大きく上回っています。

現在、ロードマップの対象となる顧客資産は1,390億ユーロに拡大しており、2020年の760億ユーロから大きく増加しました。ロベコ独自の「気候信号(段階別)評価」を活用し、ポートフォリオの投資銘柄の入替えによってではなく、気候移行リーダー企業やソリューション企業へのエクスポージャーを通じて、さらなる脱炭素化を目指します。これらの企業は、世界の脱炭素化が進む中で長期的価値を創出する準備が整っている企業と言え、ロベコのリサーチでも投資パフォーマンス向上に寄与するという結果が示されています。

この実体経済の移行を重視する姿勢は、高排出企業に気候トランジション(移行)計画の策定を促す包括的なスチュワードシップ・プログラムにより下支えしています。年間100社超とエンゲージメントを行い、気候関連の議決権行使プログラムの対象は現在300社に及びます。今後は、このプログラムに自然分野も統合し、水消費量、有害廃棄物、森林破壊への影響が大きい企業に注力していきます。

2021年とは異なる世界

ロベコの気候・生物多様性ストラテジストで、本ロードマップ策定の主担当であるLucian Peppelenbosは次のように述べました。「この更新版を発表するにあたり、2021年に気候変動ロードマップの初版を公開した当時と比べ、世界情勢が大きく異なることを実感しています。」

「当時は政府・産業界・投資家によるネットゼロの公約宣言が一斉に広がっていました。しかし現在、世界は地政学的対立や脱グローバル化のさなかにあり、地域差が拡大しています。」

「ロベコの目的は、このように差異が拡大する中で、異なる速度で進む移行のどの段階にいようとも、お客様の目標達成 を支援することです。」

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