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27-03-2023 · インサイト

重要なのは協調

ロベコでは、サステナビリティ・データを改善させる鍵は協調であると考えています。重要なのは、統合、啓発、知識の共有です。ロベコのサステナブル投資(SI)オープンアクセス・イニシアティブを通じてこうした志をどのように具現化しているか、サステナビリティ統合責任者のMasja Zandbergenが説明します。

    執筆者

  • Masja Zandbergen-Albers - Head of Sustainability Integration

    Masja Zandbergen-Albers

    Head of Sustainability Integration

サステナブル投資の先駆者として、ロベコは長年にわたり、言行一致を信条としてきました。現在、SDG評価フレームワークへのアクセスを無料で提供することを通じて、貴重な知的財産を共有し、この信条を実践につなげています。当フレームワークは、持続可能な開発目標(SDGs)への貢献度に基づいて企業を評価するものです。

ほぼ20年にわたりサステナブル投資手法を推進してきたMasjaは、次のように述べています。「サステナビリティを統合すべきです。そうしなければ、筋が通りません。システムを内部から徹底的に変える必要があるのと同じです。そうは言っても、システムは容易に変わるものではなく、長期的な取り組みが求められます。そのためには、サステナブルな視点を備えたリーダーシップが必要です。」

最も重要なのはお客様のためのリターンを上げること、つまり、アルファを創出することです。ただし、将来世代の利益を損なわないような方法でこれを実現しなければなりません。「真に長期的に見れば、サステナブルな企業はより好ましい投資先でもあると確信しています。」とMasjaは語ります。

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永遠のジレンマ

サステナブルかつ正しいことをしながら、同時に収益を追求する必要性があるというのは、永遠のジレンマと言えましょう。「資産運用会社の役割は、より良い世界を実際に創造することではなく、そのために資金を振り向けることです。」とMasjaは述べています。総じて言えば、資産運用会社はまずは超過収益や運用資産残高を拠りどころに動くものであり、サステナビリティは二義的に考慮する、という状況です。

「資産運用業界では、より良い世界の創造が受託者責任の範疇に収まるかどうかという議論が、常に行われています。私は、これを両立させ、自らの信念を貫きながら投資として成功することは可能であると考えています。ロベコでは、富とウェルビーイング(幸福、健康)のための投資を信条としています。生物多様性、気候、人権などの視点をすべて、ボトムアップの投資リサーチに取り入れようとしています。」

最高水準のフレームワーク

このボトムアップ・リサーチの共有を目指して始まったのが、サステナブル投資(SI) オープンアクセス・イニシアティブです。その第一段階が、独自のSDG評価フレームワークの公開でした。Masjaは、次のように語りました。「これは最高水準のフレームワークであると自負しています。では、お客様がポートフォリオ全体にSDGsの基準を反映させたい場合はどうでしょうか。ロベコのスコアは自社のポートフォリオのみを対象とするため、お客様がこのスコアを使ってできることは限られます。」

「ロベコ独自のSDG評価フレームワークを用いてポートフォリオ全体を管理したいというお客様の希望に応えるためには、中身を公開する必要があります。ロベコでは、オープンアクセス・イニシアティブを立ち上げ公開に踏み切りました。その結果、お客様や学術界に対し、これまで非公開であったリサーチに対する知見を提供できるようになりました。」

「同業他社とは競合関係にありますが、サステナビリティの分野では、多くの側面から協力しています。協力することでしか実現できないことがあるからです。」

本記事は、「サステナビリティの定量化(Quantifying sustainability)」に掲載したインタビューの抜粋をまとめたものです。

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