Robeco, The Investments Engineers
blue circle

07-11-2023 · インサイト

セントラル・バンク・ウォッチャー:ピーク後の調整作業

各国の中央銀行は、長期金利の上昇と金融環境の広範にわたる逼迫に留意しています。最近のECB政策理事会と米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利据え置きの判断材料として、インフレ圧力緩和の兆しと合わせてこれらの点に言及されました。

    執筆者

  • Martin van Vliet - Strategist

    Martin van Vliet

    Strategist

  • Rikkert Scholten - Strategist

    Rikkert Scholten

    Strategist

まとめ

  1. 米連邦準備制度理事会(FRB): 利上げは一服

  2. 中国人民銀行: 楽観している場合ではない

  3. 欧州中央銀行(ECB): 外部要因による引き締め

金融引き締め効果を持続させるため、中央銀行は過度にハト派的な印象を与えないよう振る舞うと見られますが、米国とユーロ圏では、政策金利はピークに達した可能性が高いようです。FRBが利上げを再開する条件として、金融環境が緩和する中でインフレ圧力が再燃する必要があります。ECBの場合は、経済成長が極めて脆弱であることから、利上げ再開のハードルはさらに高いと見られます。日本では、金融政策は引き締め方向へと緩やかにシフトしています。前回の金融政策決定会合において「イールドカーブ・コントロール(YCC)」がさらに修正されたことを受けて、イールドカーブの5~10年ゾーンはアンダーパフォームする結果となりました。金融政策およびイールドカーブの方向性と変化のペースは現状のまま推移すると、ロベコは予想しています。一方、中国人民銀行の金融政策の方向性は依然として異なり、政策金利は中期的に横ばいから引き下げ方向で推移すると予想しています。

Outlook for central banks policy rates

Outlook for central banks policy rates

出所: ブルームバーグ、ロベコ、2023年11月6日現在; change 12m ahead, based on money market futures and forwards

重要事項

当資料は情報提供を目的として、Robeco Institutional Asset Management B.V.が作成した英文資料、もしくはその英文資料をロベコ・ジャパン株式会社が翻訳したものです。資料中の個別の金融商品の売買の勧誘や推奨等を目的とするものではありません。記載された情報は十分信頼できるものであると考えておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。意見や見通しはあくまで作成日における弊社の判断に基づくものであり、今後予告なしに変更されることがあります。運用状況、市場動向、意見等は、過去の一時点あるいは過去の一定期間についてのものであり、過去の実績は将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。また、記載された投資方針・戦略等は全ての投資家の皆様に適合するとは限りません。当資料は法律、税務、会計面での助言の提供を意図するものではありません。 ご契約に際しては、必要に応じ専門家にご相談の上、最終的なご判断はお客様ご自身でなさるようお願い致します。 運用を行う資産の評価額は、組入有価証券等の価格、金融市場の相場や金利等の変動、及び組入有価証券の発行体の財務状況による信用力等の影響を受けて変動します。また、外貨建資産に投資する場合は為替変動の影響も受けます。運用によって生じた損益は、全て投資家の皆様に帰属します。したがって投資元本や一定の運用成果が保証されているものではなく、投資元本を上回る損失を被ることがあります。弊社が行う金融商品取引業に係る手数料または報酬は、締結される契約の種類や契約資産額により異なるため、当資料において記載せず別途ご提示させて頂く場合があります。具体的な手数料または報酬の金額・計算方法につきましては弊社担当者へお問合せください。 当資料及び記載されている情報、商品に関する権利は弊社に帰属します。したがって、弊社の書面による同意なくしてその全部もしくは一部を複製またはその他の方法で配布することはご遠慮ください。 商号等: ロベコ・ジャパン株式会社  金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2780号 加入協会: 一般社団法人 日本投資顧問業協会

重要なお知らせ 当社や当社役職員を装ったSNSアカウントやウェブサイト等を使った投資勧誘にご注意ください さらに表示