Robeco, The Investments Engineers
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アグリゲート債券戦略

アクティブ運用のファンダメンタル債券戦略に逆張りアプローチを採用

主な特長

  1. グローバルに分散された投資機会から、さまざまなセクター、地域、商品タイプにおいて非効率性を捉えることが可能

  2. 過密状態の取引を避けつつ、非対称性をもたらす投資機会を追求

  3. 投資アプローチにESGを全面的に統合することによってファンダメンタルズ分析を強化

債券市場は非効率的です。レジームシフトとリスク・サイクル、恐怖心と陶酔感が、グローバルなマクロ債券運用のリターンを大きく左右します。グローバル債券市場は画一的でないという確信の下、バリュー重視の逆張りアプローチを採用することによって、市場サイクルを通じてこうした非効率性を捉えることを目指します。さらに、債券市場はセグメント化されているため、セクター間の関係性に歪みやダイナミックな変化が生じる可能性があり、アクティブ投資家にとって、中期的にリターン向上とリスク削減を安定的に図る機会をもたらします。

アルファの源泉

アグリゲート債券戦略では、市場サイクルを通じてアルファの目標を達成するために、5つのリターンの源泉に注目します。

債券のアセットアロケーション
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債券のアセットアロケーション

ポートフォリオにおいて最も重要なリターンの源泉です。国債、投資適格債、ハイイールド債、外貨建て新興国債券という主要なセクターが、クレジット・サイクルのどの段階に位置するのかを見極め、ベンチマーク対比でオーバーウェイトとすべきかアンダーウェイトとすべきかを評価します。

構造的なアルファ
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構造的なアルファ

基本的に、サイクルを通じてベンチマークを上回る水準の利回りを目指します。バリュエーションが妥当な場合には、短期年限の投資適格債や、国際機関債、スワップ・スプレッドなどの信用力の高いスプレッド商品から、キャリーとロールダウンの獲得を目指します。

グローバル金利およびユーロ金利
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グローバル金利およびユーロ金利

ユーロ圏周縁国や準中核国の市場を対象に、クロスマーケット、クロスカレンシー、イールドカーブの取引機会に注目します。ポートフォリオでは頻繁に、米国、オーストラリア、ニュージーランド、日本、韓国、中国の市場において、ポジションをアクティブに構築します。

外国為替(FX)
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外国為替(FX)

FXについては、リサーチに基づく長期的なアプローチを採用します。

個別銘柄の選択
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個別銘柄の選択

専任のグローバル・クレジット・アナリストがボトムアップの企業分析を行い、ポートフォリオ・マネジャーはそれに基づいて銘柄選択を行います。

ロベコのアプローチ

運用プロセスは4つのステップで構成されます。

ステップ 1

ファンダメンタルズに関する情報を集め、主要国経済を分析し、これを景気循環的な観点で検討し、金利とクレジット・スプレッドのサイクルを見定めます。分析の結果は、グローバル・マクロ四半期アウトルックとして集約されます。ポートフォリオ・マネジャーはこれを活用し、債券の資産クラス全体において景気循環的な変動要因と投資機会を見極めます。

ステップ 2

債券市場の各セグメントが、景気循環的な枠組みのどこに位置するのかを議論し、見解をまとめます。その結果が、戦略的な債券アセットアロケーションの土台となります。

ステップ 3

ポートフォリオのリスクを全体として継続的に管理することが、極めて重要であると考えています。ポートフォリオの構築、モニタリングに際して、投資制約や各ファンドのガイドラインを考慮に入れます。また、標準的なポートフォリオのリスク指標に加えて、ロベコ独自のリスクポイントのアプローチを用いて、ポートフォリオのクレジット・スプレッド・リスクを計測するとともに、ベータ調整後の金利エクスポージャーを把握するため、グローバル・マクロ・チームのデュレーションポイントを活用します。

ステップ 4

最後のステップは、ポートフォリオにおける取引の実行です。ポートフォリオ・マネジメントと取引実行の機能を切り離しているため、ポートフォリオ・マネジャーのチームと、ポートフォリオ・エンジニアとトレーダーから構成されるチームが別々に存在します。ポートフォリオ・マネジャーが明確な指示出しを行い、ポートフォリオ・エンジニアリング&トレーディング・チームは取引の実行を担当します。このような役割分担によって、ポートフォリオ・マネジャーは本来の役割に集中することが可能になります。

運用チーム

ポートフォリオ・マネジャーは、戦略の全体的なポジショニングに関する責任を負います。債券ユニバース内におけるアセットアロケーション、デュレーション管理、イールドカーブ、国や為替のポジショニングなどがこれに含まれます。また、ポートフォリオのリスク管理と投資アイデアの発掘にも責任を負います。2名のポートフォリオ・マネジャーは、グローバル・マクロ・チームの一員です。同チームは、非常に経験豊富なポートフォリオ・マネジャー、エコノミスト、ストラテジスト、マクロ・アナリストから構成されています。運用プロセスに対する組織的アプローチに基づく定期的な公式ミーティングに加えて、ポートフォリオ・マネジャーはチームメンバーと日常的に連携を取っています。また、運用チームは、ロベコ全体のサステナビリティ、トレーディング、クオンツの専門家チームの枠組みにも統合されており、そのサポートを受けています。

戦略のサブ分類

グローバル、欧州の債券ユニバースを投資対象とする運用戦略を提供しています。

サステナビリティ

この戦略は、とりわけ環境および社会的特性を推進し、除外スクリーニング、ESG統合、ESGリスク・モニタリング、アクティブオーナーシップなどを取り入れています。EUサステナブル・ファイナンス開示規則(SFDR)の第8条ファンドに分類されています。

特性

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慎重なスタンス

長期的な利益のために回転率を低く抑えます。

02

リサーチ主導

テーマへの本質的な理解が、設定時よりDNAに刻み込まれています。