Robeco, The Investments Engineers
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クレジット戦略

綿密なファンダメンタル・リサーチに裏付けされた逆張り型の投資スタイル

主な特長

  1. 綿密なファンダメンタル・リサーチと逆張り型の投資スタイルに基づきアルファを安定的に創出

  2. トップダウンのベータ・ポジショニングとボトムアップの発行体選択という、パフォーマンスを牽引する2つの原動力を統合

  3. サステナビリティ・リサーチはファンダメンタル・クレジット分析におけるダウンサイド・リスク評価に不可欠

クレジット市場では行動バイアスが起こりやすく、非効率性が生じて、両方向に過剰反応する傾向が見られます。多くの市場参加者は、伝統的なリスク・リターンの観点だけでなく、市場の分断、群衆行動、規制上の制約といった要因にも左右されます。徹底したファンダメンタル・リサーチと逆張り型の投資スタイル、厳格なリスク・コントロールを組み合わせることによって、バリュエーション、リスク、リターンの非効率性を特定し捉えることが可能であると考えています。

アルファの源泉

当戦略では、相関が低い2つのパフォーマンスの源泉を用いることによって、市場の非効率性を捉えます。

トップダウンのポジショニング

トップダウンのポジショニング

クレジット・ポートフォリオで付加価値を生み出すためには、市場サイクルの各局面において許容できるリスク水準を決定することが不可欠になります。四半期毎にクレジット環境の見通しを評価し、ポートフォリオに含まれるクレジットのベータを調整することによって、予想される市場サイクルの各局面の好機を捉え、難局を乗り切ることが可能になります。

個別銘柄の選択

個別銘柄の選択

ファンダメンタル分析に基づいて、発行体の事業のポジショニング、企業戦略、ESG特性、企業形態、財務状況を調査することによって、適正価格にない債券や金融商品に照準を定めます。また、サステナビリティ分析では、ダウンサイド・リスク、絶対的なインパクト、財務上重要な課題に注目します。

リスク管理

クレジット・リスクの正確な計測は、クレジットの投資家にとって大きな課題です。ロベコはクレジット・ポートフォリオに内在するリスクの性質と度合いについて洞察をもたらす革新的な手法を開発しました。ポートフォリオ・マネジャーは各債券のデュレーション・タイムズ・スプレッド(DTS)に基づいて、自らの見方をより効果的に実行に移すことができるようになります。DTSは2003年に、ロベコのリサーチャーが共同開発しました。詳細は2007年のThe Journal of Portfolio Managementにおいて公表されています1。DTSは業界標準として、投資家の間で幅広く受け入れられるようになり、MSCI RiskMetricsやブルームバーグPORTをはじめとする最先端のリスク管理ソフトウェアに導入されています。

1 「Duration Times Spread: A new measure of spread exposure in credit portfolios(デュレーション・タイムズ・スプレッド: クレジット・ポートフォリオにおけるスプレッド・エクスポージャーの新しい指標)」、The Journal of Portfolio Management, 2007年, vol. 33. no. 2, pp. 77-100

運用チーム

当戦略は、役割分担が明確に規定された10名程度のポートフォリオ・マネジャーと25名以上のクレジット・アナリストから構成される、クレジット運用チームが運用しています。ポートフォリオ・マネジャーの主な役割は、ポートフォリオの構築です。アナリストは担当セクターによってチーム分けされ、投資適格、ハイイールド、新興国市場の発行体を幅広くカバーし、可能な限り深掘りした発行体リサーチに注力しています。これにより、フォーリン・エンジェル銘柄やライジング・スター銘柄などのクロスオーバーの投資機会を特定して捉えることが可能になります。また、アナリストには、ポートフォリオ・マネジャーと同じ報酬体系が適用されています。

戦略のサブ分類

ファンダメンタル・クレジット戦略では、欧州、グローバル、新興国を投資ユニバースとする運用戦略を提供しています。この他、各種のクオンツ・クレジット戦略を提供しています。

サステナビリティ

この戦略は、とりわけ環境および社会的特性を推進し、除外スクリーニング、ESG統合、ESGリスク・モニタリング、アクティブオーナーシップなどを取り入れています。EUサステナブル・ファイナンス開示規則(SFDR)の第8条ファンドに分類されています。

また、サステナブル投資を目的とする一連のSDGクレジット・ポートフォリオや、パリ協定準拠型の気候グローバル・クレジット・ソリューションも提供しています。これらはいずれもSFDRの第9条ファンドに分類されています。

発行体の分析においては、伝統的な財務要因にとどまらず、ESG要因についても考慮します。豊富な情報を反映した投資判断を行うためには、発行体の業績に重大な影響を与えうるESG要因を考慮することが欠かせません。これは、クレジット運用において負け組を回避するという基本的ニーズに完全に合致します。過去の信用悪化事例の多くは、不適切なガバナンスの枠組み、環境問題、脆弱な安全衛生基準などの問題に起因すると考えられるからです。ESGを統合する目的は、投資のリスク・リターン特性を改善することであって、インパクトを創出することではありません。ESG分析はボトムアップの発行体分析の中に、全面的に統合されています。業種毎に主要なESG要因を定義し、それらのESG要因に対する各企業のエクスポージャーを分析し、クレジットのファンダメンタルズにどのように影響するのかを検討します。

特性

01

逆張り型

市場のセンチメントや群集心理に影響されることなく、リサーチ、確信度、長期的視点に基づいて意思決定します。

02

信用力の高い発行体

信用力の高い社債発行体を選好します。

03

リサーチ主導

テーマへの本質的な理解が、設定時よりDNAに刻み込まれています。

04

安定性

運用チームは長年にわたる経験と低水準の離職率を誇ります。