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18-04-2022 · インサイト

投資家の8割がエンゲージメントを重視

ロベコの「世界気候調査」において、投資家の約80%が、この先2年間にエンゲージメントが投資方針の重要要素になると回答しました。

    執筆者

  • Peter van der Werf - エンゲージメント シニア・マネジャー

    Peter van der Werf

    エンゲージメント シニア・マネジャー

この調査では、投資家の61%が、エンゲージメントは投資先企業にESG方針の変革と進展を促すうえで「かなり効果的」であり、そのインパクトは将来的に拡大すると考えていることが確認されました。11%が「非常に効果的」、25%が「どちらとも言えない」と回答しました。

2050年までにカーボンニュートラルを実現すべく後押しする動きのなか、投資家の4分の3が「温室効果ガス排出量ネットゼロ」は今後2~3年間で最大のエンゲージメント・テーマになると回答しました。

また、石油ガスのような問題を伴うセクターへの対応としては、アクティブオーナーシップのアプローチが選好されています。これらのセクターでは、企業に脱炭素化へのコミットを促すうえで、議決権行使とエンゲージメントが特に効果的であることが明らかになっています。投資家の28%は、この先2年間に石油ガス企業のアクティブオーナーとして関与していく意向を示しました。

投資家のエンゲージメントに対する考え方
出所: ロベコ、コアデータ

300にのぼる投資家の見解

ロベコの「2022年世界気候調査」は、世界中の300にのぼる投資家の脱炭素化、気候変動、生物多様性、エンゲージメントに対するアプローチについての見解を集約しています。ご好評いただいた2021年の調査に続く2回目の調査となりました。

当調査は、広範にわたるグローバル調査として、2022年1月に委託先であるコアデータ・リサーチ社がオンライン形式で実施しました。回答機関の規模は、運用資産にして10億米ドル未満から1兆米ドル以上までを網羅し、全回答機関の運用資産総額は23.7兆米ドルに達します。

調査ではアクティブオーナーシップとエンゲージメントに対する取り組み姿勢について質問しました。回答機関の中にはこれらを実践していない投資家も含まれます。ロベコでは2005年からアクティブオーナーシップとエンゲージメントのチームを設置してこれに取り組んできており、エンゲージメントや議決権行使のみを他の投資家に代わる立場で実施する場合もあります。

この他の主な調査結果:

  • 投資家の約73%において、アクティブオーナーシップとエンゲージメントは既に投資方針の重要要素となっており、80%が、この先2年間に重要性が高まると回答しました。

  • 欧州の投資家の73%、および世界全体では61%が、投資先企業にESG方針の変革と進展を成功裏に推進するためのツールとして、エンゲージメント戦略はかなり効果的であると回答しました。

  • 投資家の60%が、企業に温室効果ガス排出における変革を促すためのエンゲージメントに関して、「非常に高い水準」または「妥当な水準」の知識と理解を有していると回答しました。

  • 投資家の66%が、アクティブオーナーシップやエンゲージメントを活用して、適正な慣行に準拠したガバナンス基準の確立を働きかけることに前向きであると回答しました。

  • 投資家は全般にESG課題に関してより質の高いデータを求めていますが、コーポレートガバナンス関連のデータを利用しているのは投資家全体の半分強にとどまりました。データ不足は、常に、サステナビリティの実践における最大の障壁の1つに挙げられています。

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