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債券アウトルック:秋の連続イベント

債券アウトルック:秋の連続イベント

05-11-2020 | インサイト
連続した影響力の高いイベントが今後数週間に見込まれます。その投資機会にそなえるため質を重視したスタンスを維持しています。
  • James Stuttard
    James
    Stuttard
    Head of Global Macro team and Portfolio Manager, Robeco
  • Bob Stoutjesdijk
    Bob
    Stoutjesdijk
    Analyst
  • Michiel de Bruin
    Michiel
    de Bruin
    Portfolio Manager Global Macro Fixed Income

要点

  • 連続した影響力の高いイベントが非対称をもたらす可能性
  • 投資機会にそなえるため質を重視したスタンスを維持
  • 金利リスクは中央銀行によりサポート;新興国においては峻別が鍵
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次回、2020年12月の四半期アウトルックのタイミングまでに、次期米国大統領は判明しているはずです。また、マーケット・フレンドリーな米国議会、英国とEU貿易交渉、新型コロナウイルスのワクチンの2021年上半期承認に向けてのフェーズ3の完了、現在ウイルスが猛威を振るっている国々でウイルスの封じ込めの成功、そしてクリスマスに向けた経済活動の再開などがみられるかもしれません。あるいは、これら5 つの予想項目のうちのひとつひとつに弱気のニュースがあるかもしれません。

ベンチマークに含まれる64兆米ドルの証券の大部分に影響を与える、先進国金利、クレジット・スプレッド、新興国為替およびドルの見通しは、それぞれ固有の不確実性を伴う将来の連続したイベントに依存しています。伝統的な、中央銀行ウォッチ、経済分析、国債管理局会議、バリュエーションの評価といったものだけでは債券の見通しを立てることが非常に困難です。われわれは、ワクチンなど、これら影響の大きな項目に対し自らの情報優位性・劣位性について謙虚に評価してみます。それ以外は誤差が生じる可能性をもつ確率の問題です。しかし、これから数カ月間の難局を乗り切るには、非対称性の評価、将来的なシナリオの分布とその可能性、ポジショニング分析に加え、忍耐力と柔軟性を持ったバリュエーションに基づくコントラリアンのアプローチに依拠するわれわれの哲学が必要と考えています。

以上を踏まえ、われわれは、秋に向けて質の高い銘柄に焦点を当てたポートフォリオ、足元のクレジットに対する慎重さ、ECBの購入対象となっている投資適格スプレッド商品(国債、社債)の選好、新興国通貨への少々弱気なバイアス、そして将来のさまざまなシナリオの下で魅力的なオプション性を持っていると思われるいくつかのクロス・マーケットやイールドカーブ・トレードを行います。言い換えれば、金利市場の一部では、ポートフォリオにプラスのコンベクシティを導入しつつ、将来起こりうるさまざまなイベントやテーマのうちの一つ以上において、複数の可能性を持つポジションを構築するということです。米国債とドイツ国債における2年物と5年物のイールドカーブのスティープ化ポジションは、リスク・オフ・シナリオ下において低コストで構築ができ、リスク・オン時にはベンチマークに対して優れたペイオフ・プロファイルを持つ一つの例です。

いずれにせよ、2020年上半期と同じように、今後3カ月間は機動的かつ柔軟なポートフォリオ構築を行うことになると考えています。われわれにとって、これはケインズのアドバイスの一種であり、新しい情報をすばやく既存の知識体系に取り込み、それに対応することです(彼の言葉にあわせると、それを必ずしも変えるのではなく、オープン・マインドを保つということを意味します)。質の高い銘柄へのバイアスは、全般的に保守的な傾向を示しています。実際、第4 四半期にかけて一部の国の経済には景気後退の兆しが見え始めています。西ヨーロッパの一部における部分的なロックダウンでは、裁量的な消費支出とそれに関連する雇用が枯渇する、「クロムウェルの冬」の懸念さえあります。しかし、来るべき環境がボラティリティを高める可能性があることが正しければ、市場は夏の終わりに数週間低迷したものの、やがて投資機会があることを示唆していると考え、われわれは秋に連続するイベントに備えています。

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