japanja
運用開始から3年間、クレジット市場のファクター投資は堅調に推移

運用開始から3年間、クレジット市場のファクター投資は堅調に推移

27-08-2018 | インサイト

ファクター投資はクレジット市場においても有効です。ロベコのQIグローバル・マルチファクター・クレジット・ファンドは、立ち上がりの3年間、堅調なパフォーマンスを上げました。

  • Patrick  Houweling
    Patrick
    Houweling
    Portfolio Manager

要点

  • 滑り出し3年間、ベンチマークを下回るボラティリティで、リターンはアウトパフォーム
  • ファクターに基づく投資アプローチは、スタイル分散に効果的
  • 引き続き、債券投資では流動性管理が鍵
サステナビリティに関する最新の「インサイト」を読む
サステナビリティに関する最新の「インサイト」を読む
配信登録

ファクター投資は株式市場で既に何年も実績を積んでいますが、債券市場にも徐々に浸透しつつあります。ロベコはこの分野で先駆的に調査を実施し、この動きの先頭を走ってきました。そのリサーチが2015年のQIグローバル・マルチファクター・クレジット・ファンドの設定につながり、今年は運用開始3周年を祝いました。

ロベコ・グローバル・マルチファクター・クレジット戦略は、世界の投資適格債をユニバースとして、低リスク、クオリティ、バリュー、モメンタム、サイズのファクターに対してバランスの取れたエクスポージャーの構築に努めます。また、ベータを1前後とする市場並みのボラティリティでベンチマークをアウトパフォームすることにより、魅力的なシャープレシオやインフォメーションレシオの達成を目指します。

この3年間、2016年のように商品価格の高騰と中央銀行による介入を背景に、クレジット市場には大きな反落時期もありました。しかし当戦略は、時に小波に揉まれながらも、運用開始来、比較的安定したパフォーマンスを上げています。

2015年7月から2018年6月まで、当該ファンドの平均リターンは年率2.18%(報酬等控除前)と、参照指数のブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合社債インデックス(ユーロヘッジ)を0.46%上回っています。この超過リターンとインデックスを下回るリスクレベルの組み合わせにより、当該ファンドのシャープレシオは0.87と、インデックスの0.691を上回りました。その期間に達成したインフォメーションレシオは0.73でした。結果として、ファンドの資産は急増し、2018年6月末時点で4億6,500万ユーロに達しています。

クオンツ・クレジットの責任者Patrick Houwelingは、「先日、クレジット市場でのファクター投資に関するロベコの研究実績が米CFA協会のFinancial Analysts Journal誌より表彰されたことに加え、実際の堅調な運用成果を達成したことで、ロベコが、依然として初期段階にある競合他社よりも一歩先んじていることをお示しできたかと考えます。また、債券クオンツ運用の新しい競合他社が依然として新規参入者とみなされる中、ロベコは1970年代から今日まで積み重ねた債券運用におけるトレードと分析に豊かな経験も有しています。」と述べています。

この戦略では、ロベコ独自のマルチファクター・モデルに、ファンダメンタルズの確認を加えた銘柄選択により、セクターおよび地域で広く分散したポートフォリオを構築します。銘柄をポートフォリオに組み入れる際には、高いモデル・スコアを有した債券に対し、運用チーム内の20名超のファンダメンタルズ・アナリストがモデルの想定を超えるリスクや偶発的なイベントがないことを確認します。また、環境・社会・ガバナンス(ESG)要件に関するポートフォリオのスコアは、参照インデックスを上回ることが条件となっているため、サステナビリティ上の評価も運用プロセスにシステマティックに取り入れています。

「ロベコのクオンツ運用プロセスは行動心理上のバイアスを利用するものです」

運用スタイル分散のためのファクター投資

システマティックな手法で超過収益を獲得するファクター投資アプローチは、クレジットポートフォリオに既にアクティブ運用を取り入れているお客様にとり、運用スタイルの分散効果が期待できます。実際に伝統的ファンドが、一部企業のファンダメンタルズ分析によりベータ・リスクを大きく取る可能性があるのに対し、ロベコのアプローチはファクターに基づくもので、ベータに対し中立的なポートフォリオ構築のプロセスを特徴としています。また、ファンダメンタルズに基づく投資判断は、ポートフォリオ・マネジャーの感情に左右される可能性もありますが、ロベコのクオンツ運用プロセスは行動心理上のバイアスを逆に利用するものです。

さらに、ファンダメンタルズに基づく戦略は、1つのファクターに対するエクポージャーは提供するでしょうが、大抵の場合ファクター同士の干渉が回避されることはなく、時間の経過と共にスタイル・ドリフトに陥る可能性も秘めています。これに対し、ロベコのマルチファクター・アプローチは、ファクター・クレジット戦略で培った5つの有効なファクターに対する、バランスの取れた安定的なエクスポージャーを提供します。

このような徹底的な違いにより、ロベコの分析によれば、ロベコ・グローバル・マルチファクター・クレジット・ファンドとファンダメンタルズに基づき運用された同様のファンドとの過去3年間の相関は低く、ほぼマイナスとなっています。従って、既存のファンメンタルズ運用戦略にマルチファクター運用戦略を加えることで、全体の超過収益の獲得をより安定化することが期待できます。

流動性管理を組み入れた運用プロセス

ロベコの運用プロセスの特徴の1つが、ポートフォリオ構築の過程での独自の流動性管理のワークフローです。流動性は個別債券ごとに大きく異なり、1つの債券でも時間と共に流動性は変化するため、ロベコでは、投資ユニバースの全債券の流動性をリアルタイムで計測しています。その際、通常の相対取引による『恒常流動性』と、短期的なディーラーのポジションによる『一時流動性』の2つの流動性を確認しています。

Houwelingは、「これにより、約定の可能性が極めて高い注文だけを行うことができるようになり、その結果、トレーディングコストを低く抑えながら最大のファクター・エクスポージャーを確実に捉えることができます。流動性に配慮しないアプローチでは取引コストが上昇し、約定までに多くの時間を費やすだけでなく、ファクター・スコアの劣化した債券を選別することになるかもしれません。」と述べています。

1 出所: ロベコによるパフォーマンス測定。リターンはIHシェアクラスのユーロ建て報酬等控除前。実際にはコスト(運用手数料やその他の費用)がかかり、それらは表示された値にマイナスの影響があります。投資価値は変動します。過去のリターンは将来のリターンを保証するものではありません。

重要事項

当資料は情報提供を目的として、Robeco Institutional Asset Management B.V.が作成した英文資料、もしくはその英文資料をロベコ・ジャパン株式会社が翻訳したものです。資料中の個別の金融商品の売買の勧誘や推奨等を目的とするものではありません。記載された情報は十分信頼できるものであると考えておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。意見や見通しはあくまで作成日における弊社の判断に基づくものであり、今後予告なしに変更されることがあります。運用状況、市場動向、意見等は、過去の一時点あるいは過去の一定期間についてのものであり、過去の実績は将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。また、記載された投資方針・戦略等は全ての投資家の皆様に適合するとは限りません。当資料は法律、税務、会計面での助言の提供を意図するものではありません。

ご契約に際しては、必要に応じ専門家にご相談の上、最終的なご判断はお客様ご自身でなさるようお願い致します。

運用を行う資産の評価額は、組入有価証券等の価格、金融市場の相場や金利等の変動、及び組入有価証券の発行体の財務状況による信用力等の影響を受けて変動します。また、外貨建資産に投資する場合は為替変動の影響も受けます。運用によって生じた損益は、全て投資家の皆様に帰属します。したがって投資元本や一定の運用成果が保証されているものではなく、投資元本を上回る損失を被ることがあります。弊社が行う金融商品取引業に係る手数料または報酬は、締結される契約の種類や契約資産額により異なるため、当資料において記載せず別途ご提示させて頂く場合があります。具体的な手数料または報酬の金額・計算方法につきましては弊社担当者へお問合せください。

当資料及び記載されている情報、商品に関する権利は弊社に帰属します。したがって、弊社の書面による同意なくしてその全部もしくは一部を複製またはその他の方法で配布することはご遠慮ください。

商号等: ロベコ・ジャパン株式会社  金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2780号

加入協会: 一般社団法人 日本投資顧問業協会

本記事に関連するテーマ: