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サステナブル投資の発展を牽引

サステナブル投資の発展を牽引

21-11-2019 | インタビュー

ロベコCEOのGilbert Van Hasselが、サステナブル投資をリードしていく姿勢、およびS&Pグローバルとのパートナーシップについて語りました。

今日の資産運用業界は、サステナビリティというテーマに席巻されているように思われます。この状況をどのように見ていますか。

「資産運用業界は昨今、様々な変化を遂げています。その中でも最も興味深いのは、サステナブル投資が急速な勢いで注目を集め普及したことでしょう。現代世界が直面する主要課題への対策を講じる様々な取り組みが、新たな市場や機会の創出につながり、多くの雇用を生み出しています。顧客の皆様は、スポンサー企業や市場参加者、規制当局などからの要求に応えるために、サステナビリティを意識したポートフォリオの構築を模索し追求する動きを強めています。」

「そして、我々の世代は、社会経済的な観点に関連する多くの地球規模の課題に直面しています。気候変動リスクのような課題よりも経済成長を優先することで、短期的なリターンは拡大するかもしれませんが、そのような戦略を取った場合の長期的な見通しは薔薇色とは言えません。」

「欧州で主流の手法として急速に定着したサステナブル投資は、アジアと米国でも着実に地歩を築いてきています。しかしながら、多くの運用機関が、自社のサービスの一覧表に一様にESG統合を追加する反面、実際の取り組み方は各社で大きく異なります。その一方、投資家が最も強い関心を寄せているのは、自身の投資が生み出すインパクトです。1つ確実に言えるのは、そのインパクトは具体的に目に見えるものでなければなりません。」

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そうした状況は、ロベコに機会をもたらすのでしょうか、あるいは脅威となるのでしょうか。

「サステナビリティは今日、全人類にとって重要です。多くの運用機関が同分野のリーダーであると主張するのを目にしますが、実際に20年以上にわたり事業活動の中核として取り組んできたと言える運用機関はほとんどないでしょう。ロベコは、1999年に初のサステナブル投資商品を設定しました。ロベコにおいてサステナビリティは、単に片手間で行う類のものではなく、DNAに深く刻まれており、ロベコの全運用プロセスに完全に統合されています。これは今後も変わることはありません。ロベコは、今後も同分野の最前線に立って、既存の境界線を押し広げる努力を続けてまいります。こうしたことから、現在の状況はロベコにとって着実に機会をもたらしていると言えましょう。」

このように急激に変化する時代において、サステナビリティへのソリューションを重視する傾向が高まる中で成功を果たすには何が必要でしょうか。

「これまで長年にわたりロベコが行ってきた取り組みを基に考えると、知的財産を投資ソリューションへと転換し発展させる能力こそが重要と考えます。ロベコは、市場で起こっている事象を真に理解することにより、付加価値を提供することを目指しています。複数の第三者機関からデータを入手し、企業横断的な分析と、何層にも折り重ねられたロベコ独自のリサーチを組み合わせ、真の企業価値を見極めます。ロベコでは、こうしたプロセスを通じて得た成果を活用して、ファクター運用戦略やサステナブル投資戦略など、革新的なソリューションを生み出しています。」

「ロベコでは全社的にESGを組み入れており、ESGを統合した運用資産総額は1,280億ユーロを超えています。現在は、ESG統合を求める多くのお客様にロベコをご採用いただいております。ロベコは常にサステナブル投資の最前線に立ち続け、お客様が他の重要分野へのフォーカスを強めた場合にも、そうしたニーズに継続的にお応えしていきたいと考えております。例えば、サステナビリティを特に重視した投資戦略の運用資産は150億ユーロに達しています。こうした投資戦略は、温室効果ガス排出量や水消費量の削減のほか、現代社会で求められる地球規模の主要課題への対策を目指すものとなっています。ロベコは、より新しい分野であるSDG投資の各運用戦略においても堅調に実績を収めてきました。当然ながら、SDGsを投資プロセスに統合するには、膨大な作業と調査研究が必要です。したがって、常日頃より申し上げている通り、ロベコにおいては、リサーチこそが全ての活動の土台をなしているのです。」

先頃発表されたS&Pグローバルとの合意について教えてください。

「ロベコSAMのESGデータ収集事業とコーポレート・サステナビリティ評価(CSA)事業をS&Pグローバルに譲渡することで合意しました。この合意は、両社間の緊密な協業関係を基盤として成立したものです。当該事業活動は現在に至るまで、ロベコ・グループにおいてサステナブル投資の中核をなすロベコSAMが行ってまいりました。当グループは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス(S&P DJI)と協働で、1999年にCSAデータに基づくダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)ワールド指数の算出を開始し、それ以来S&P DJIと協業してまいりました。」

「両社の担当チームは長年にわたり協業を続けてきた旧知の仲であり、様々なプロジェクトを協働で成功させてきました。金融市場に対して、ESGデータのような市場に関する知見を提供することがS&Pグローバルの中核業務であり、このたび移管する業務は戦略的にも完全に適合する組み合わせとなります。ロベコSAMのCSA活動をS&Pグローバルに組み込むことで、事業規模、並びにデータとサービスの用途や利用量の拡大につながり、関係する全てのステークホルダーに恩恵をもたらすこととなります。CSAに情報を提供している企業にとっては、そのデータができるだけ広範に利用されることが望ましく、S&PがCSAを継承することにより、データ利用拡大の可能性が大きく広がります。」

「S&Pグローバルとの合意は主要事業である資産運用に資源を集中し注力していくという、ロベコとロベコSAMの戦略に即したものです。同分野の専門的能力という点において、ロベコとロベコSAMはトップ企業の1社に位置づけられています。」

「S&Pへの譲渡が完了し、ESGデータ収集事業がS&Pグローバルの傘下に移行した後も、ロベコは引き続きS&Pグローバルと緊密に協力し、CSAの評価手法に関する助言を提供してまいります。ロベコとロベコSAMは、今後も当該部門のリソースや両社のリサーチ能力を結集してESGデータの解釈に取り組み、そのデータを投資プロセスに活用していきます。CSAをはじめとするできるだけ多くの情報源からデータを抽出し、これらの情報を正しく理解し、調査分析し、投資判断プロセスに統合していきます。」

本件は顧客の皆様にとってどのような意味を持つでしょうか。

「ロベコは、このたびの決定が、当社のお客様全ての利益の最大化につながると強く確信しています。ロベコは今後もこれまでと同様に、非常に有効なサステナブル投資データであるCSAデータを利用してまいります。CSAデータ部門をS&Pグローバルに移管するという決定は、当該業務の今後の成長を実現し、データの有効性を保ち続けるために最善の体制や条件を整えることを意図したものです。ロベコは、今後も引き続き、CSAデータをサステナブル投資リサーチにおける主要なESGデータ源として活用し続けます。並行して、それ以外の第三者のデータ源も、これまで同様貴重な情報源として利用していきます。」

「ロベコSAMとロベコは、CSA評価手法の進化発展にも関与していきます。これにより、投資家にとって大きく影響を及ぼし得る財務上重要なESG課題が新しく出現した場合も、その課題は同評価に確実に反映されます。」

ロベコにとってサステナビリティが担う役割とは何でしょうか。

「ロベコでは、当社の最終損益に留まらず、それ以上の責任を視野に入れています。社会全体に対する説明責任も果たすべきと考えます。そのため、幸福や福祉も重視しています。資産の形成も幸福や福祉の一端を担っていますが、それだけでは成り立ちません。そうした観点から見れば、サステナビリティに取り組むのは当然のことであり、行動を起こす必要を強く感じています。ロベコでは、これまでと変わらず、むしろこれまで以上にこうした確信を強めています。」

ロベコはどのように競合他社からの差別化を図っていますか。

「ロベコでは、全ての運用プロセスにESG要因を統合しています。これは、従来の資産運用とは根本的に異なる考え方であり、非常に大掛かりな作業です。伝統的な資産運用がアルファの追求だけを目的とするものであったのに対し、ロベコでは、経済的利益と幸福・福祉の双方の達成を目指しています。これに対し、多くの運用機関では、ESG統合に躍起になりながらも未だに成功に至らず、ESGチームがしばしば片隅に追いやられている状況も見られます。」

「サステナブル投資は、ロベコ全社内を通じて、意思決定を行う際の根幹をなすものであり、長期的な変革の原動力となるものです。ロベコは、主流となる投資手法にESGを統合すべきであるという強い信念を持っています。成果やインパクトを重視したソリューションに重点を置き、そのご提供への注力を強めています。リサーチ業務と知的財産に注力することにより、最新の運用ニーズに即してカスタマイズされたサステナブル投資のソリューションをご提供する手段や態勢を整えることができます。ロベコは、こうした方法で、他社との差別化を図りサステナブル投資において卓越した存在であり続けることを目指してまいります。」

重要事項

当資料は情報提供を目的として、Robeco Institutional Asset Management B.V.が作成した英文資料、もしくはその英文資料をロベコ・ジャパン株式会社が翻訳したものです。資料中の個別の金融商品の売買の勧誘や推奨等を目的とするものではありません。記載された情報は十分信頼できるものであると考えておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。意見や見通しはあくまで作成日における弊社の判断に基づくものであり、今後予告なしに変更されることがあります。運用状況、市場動向、意見等は、過去の一時点あるいは過去の一定期間についてのものであり、過去の実績は将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。また、記載された投資方針・戦略等は全ての投資家の皆様に適合するとは限りません。当資料は法律、税務、会計面での助言の提供を意図するものではありません。

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