

2024年は海洋生物と有害化学物質が重要なエンゲージメント・テーマに
高排出企業への対応や持続可能なファッション業界への移行促進というテーマに加え、海洋生物多様性と有害化学物質の問題を新たなエンゲージメント・テーマとして設定します。
概括
- 新規テーマとして、海洋生物保護とPFASの使用廃止にフォーカス
- 段階別評価(信号)システムを用いて排出量ネットゼロへの移行で後れを取る企業を特定
- ファッション業界に注目した運用戦略の設定に伴い、同業界とのエンゲージメントを推進
ロベコは2024年に注力する最新のエンゲージメント・テーマとして、お客様との協議を踏まえ、これらのテーマを選定しました。通常の新規エンゲージメント・テーマ同様、海洋生物多様性と有害化学物質に関するエンゲージメントは、投資先企業の中から選定された企業との間で3年間にわたり実施します。
加えて、排出量ネットゼロへの移行で後れを取る高排出企業に対するエンハンスト・エンゲージメントをさらに強化します。対象企業は、2026年までにロベコが求める気候関連の最低基準を満たさなければ、投資対象から除外されるリスクを負うことになります。
一方、2023年10月にファッション業界を投資対象とする運用戦略の設定と共に開始した同業界とのエンゲージメントは、年内に丸1年を迎えます。ロベコの運用戦略の中でも、サステナビリティ向上のために全投資先企業とエンゲージメントを行うことを前提に組入銘柄を選定する運用戦略は2本のみであり、当戦略はその1つです。
海洋生物多様性のテーマでは、海洋生物に重大な影響を及ぼす、養殖業や漁業などの企業(6社程度)とのエンゲージメントに取り組みます。乱獲と海洋環境の汚染は、生物多様性喪失の5つの主要因に含まれます。
ロベコの生物多様性関連エンゲージメントを取り纏めるサステナブル投資スペシャリストのLaura Boschは、次のように述べています。「海洋生物多様性は、生物多様性という包括的なテーマの中でも、ロベコがこれまでそれほど注力してこなかった分野です。」
「これまでは、森林破壊の問題やNature Action 100との協働に、より注力してきました。Nature Action 100では、陸地や土地利用の変化に重点を置いており、海洋の問題に対する注目は限定的でした。当テーマでは養殖業や漁業関連の上場企業にフォーカスし、初めて深海採鉱にも注目します。」
海底から貴重な鉱物を掘り出す深海採鉱は論争の的となる分野であり、海洋生物に対する脅威や公害の懸念が指摘されています。当エンゲージメントの大部分は、2023年9月にスタートしたNature Action 100との協働で行う予定です。最初のステップとして、この分野に含まれる可能性の高い100社に対して、投資家の期待を記した書簡を送付します。
新規化学物質が焦点
有害化学物質のテーマにおいても、6社程度の企業を対象とします。なかでも、数千年にもわたって有毒性が持続するため「永久に残る化学物質」と呼ばれる有機フッ素化合物(PFAS)の段階的な使用廃止を目指します。普及が大きく進んだために、プラネタリー・バウンダリーの概念において、「新規化学物質」は2023年に限界値を大幅に超過しました(下図参照)。

新規化学物質はプラネタリー・バウンダリーの限界値を超過した6項目の1つ。 出所:Science Advances 1
化学業界を担当するシニア・エンゲージメント・スペシャリストのSylvia van Waveren は、次のように述べています。「プラネタリー・バウンダリーの概念において、海洋生物多様性と有害化学物質はいずれも安全圏を大きく超えています。」 「有害化学物質のテーマは、スウェーデンのNGOで投資家に関連リサーチを提供するChemSecと協働でエンゲージメント2 を行います。先頃、ChemSecが対象とする54社宛ての、有害化学物質の段階的な使用廃止に関する書簡に署名しました。2024年は、海洋生物多様性テーマ同様、特に重要な6社とのエンゲージメントに優先的に取り組みます。」
「使用後何十年にもわたって生態系に大きな被害を及ぼす可能性のあるPFASのような物質の使用を、段階的に廃止することが肝要です。製造企業は、通常の化学製品や農薬、また、化学業界のさまざまな分野において、これらを有害性の低い化学物質で代替していく必要があります。」
赤信号が点滅
現行の気候関連テーマ「パリ協定の加速化」を継続し、2024年はパリ協定の気温目標達成を目指すビジネスモデルへの移行の加速に、より重点を置きます。42社に対して達成すべき最低基準を設定し、その期限を、先進国の企業は2026年、新興国の企業は2028年とします。
ロベコで気候関連エンゲージメントの調整役を務めるシニア・エンゲージメント・スペシャリストのCristina Cedilloは、次のように述べています。「より強化された気候関連テーマにおいては、グリーン、ライトグリーン、黄色、赤から成る段階別評価(信号)システムを用いて、脱炭素化の進捗状況を評価します。」
「信号システムの対象146社の中で、ロベコの最低基準を明らかに下回るのは赤信号に分類される42社であり、そのうち20%程度をエンハンスト・エンゲージメント・プログラム『パリ協定の加速化』の対象として選定しました。」
「最低基準の1つは、スコープ1と2の排出量データを公表したうえで排出削減目標を設定することです。これは炭素集約型セクターにおいては極めて重要です。」
「さらに、石油ガス会社に対しては、現時点では実現していませんが、メタンガスの排出目標を設定するよう求めていきます。また、石炭火力発電所を新設しない方針へのコミットも求めていきます。これらの基準は全てエンハンスト・エンゲージメント・プログラムに組み込まれ、エンゲージメントの成果が見られないと判断した場合には、投資対象から除外する可能性があります。」
サステナビリティに関する最新のインサイトを把握
ロベコのニュースレター(英文)に登録し、サステナブル投資の最新動向を探求しましょう。
ファッション業界に徹底して注力
2023年には、ファッション業界に注目したロベコ独自のファッション・エンゲージメント株式戦略の運用開始に伴い、当戦略独自のエンゲージメント・テーマを設定し、当戦略のアナリスト・チームがこれを担うこととなりました。繊維産業で働く数百万人もの低賃金労働者は、危険な労働環境や労働者権利の脆弱性といった問題にさらされていることから、これまでは、より広範な人権問題テーマの一環としてファッション業界への働き掛けを行ってきました。
ロベコでは、ロベコのサステナブル投資戦略に投資し、投資先企業とのエンゲージメントをロベコに任せているお客様と徹底した協議を行い、これを踏まえてエンゲージメント・テーマを選定します。エンゲージメント責任者であるPeter van der Werf は、次のように述べています。 「お客様の声に耳を傾け、それを受けてアプローチを修正しました。」
「いずれのお客様も、エンゲージメントの最重要テーマとして気候変動問題を挙げています。そのため、この中核的エンゲージメント・テーマと関連トピックにより多くの資源を配分することとしました。これまでは、特定の企業ピアグループを深掘りし、エンゲージメント・テーマを設定し、集中的にエンゲージメントを行い、一定期間後に当該テーマのエンゲージメントを一斉に終了していました。今後は、投資リサーチやサステナビリティ・リサーチを通じてエンゲージメントの必要性が指摘された場合、その都度、対象企業を随時追加していく方針です。」
「今後も、気候、生物多様性、人権、ガバナンスという『常設』テーマへのエンゲージメントを続けていきます。いずれも継続的な取り組みとなりますが、投資先企業に差し迫った問題となる箇所に集中的に取り組む方針です。」
免责声明:
本文由荷宝私募基金管理(上海)有限公司(“荷宝上海”)编制, 本文内容仅供参考, 并不构成荷宝上海对任何人的购买或出售任何产品的建议、专业意见、要约、招揽或邀请。本文不应被视为对购买或出售任何投资产品的推荐或采用任何投资策略的建议。本文中的任何内容不得被视为有关法律、税务或投资方面的咨询, 也不表示任何投资或策略适合您的个人情况, 或以其他方式构成对您个人的推荐。本文中所包含的信息和/或分析系根据荷宝上海所认为的可信渠道而获得的信息准备而成。荷宝上海不就其准确性、正确性、实用性或完整性作出任何陈述, 也不对因使用本文中的信息和/或分析而造成的损失承担任何责任。荷宝上海或其他任何关联机构及其董事、高级管理人员、员工均不对任何人因其依据本文所含信息而造成的任何直接或间接的损失或损害或任何其他后果承担责任或义务。本文包含一些有关于未来业务、目标、管理纪律或其他方面的前瞻性陈述与预测, 这些陈述含有假设、风险和不确定性, 且是建立在截止到本文编写之日已有的信息之上。基于此, 我们不能保证这些前瞻性情况都会发生, 实际情况可能会与本文中的陈述具有一定的差别。我们不能保证本文中的统计信息在任何特定条件下都是准确、适当和完整的, 亦不能保证这些统计信息以及据以得出这些信息的假设能够反映荷宝上海可能遇到的市场条件或未来表现。本文中的信息是基于当前的市场情况, 这很有可能因随后的市场事件或其他原因而发生变化, 本文内容可能因此未反映最新情况, 荷宝上海不负责更新本文, 或对本文中不准确或遗漏之信息进行纠正。

























